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第五章『敗北、そして・・・』 |
音大近くの防音が行き届いた独身女性向けマンションの一室に、どこかで見たようなオープンビスチェとガーターストッキングで身を固めた仮面の女が侵入していた。 部屋の主、ユウキの母方の叔母にあたるナツミは、上半身は部屋着のチュニックを着けたままだが下半身には何も覆うものがない状態で、仮面の女の手により肘掛け椅子にM字開脚で縛りつけられてしまっている。 「んっ、んんー」 猿ぐつわ代わりにタオルを噛まされたナツミはくぐもった声をあげ、ほとんど自由の利かない腰を必死によじって抵抗の意思を見せた。 「あ~ん、暴れるとキレイなお肌に傷が付いちゃうわよ~♪」 仮面の女は楽しげに歌うような口調で告げると、左手で下腹をぐっと椅子に押さえつけてナツミの動きをさらに制限し、自然に生えるがままにまかせたような密生地帯へとムダ毛処理用の電動シェーバーを進めていく。 特別濃いというほどでは無いにしろ、サイドへと広がってしまっている毛を処理していない様は、ナツミが男に裸身を晒したことなど皆無なのであろうことを示唆していた。
ヴィ~~ン ジョリジョリジョリ・・・ しばしの後、ナツミの股間はツルッツルに剃りあげられてしまった。 満足げに隠すもののない股間を鑑賞した仮面の女はシェーバーを放り出すと両手を使ってナツミの割れ目の奥に隠された秘密をつまびらかにしていく。チュッと尖らせた唇を開くキスのまねごとをする時のようなかすかな音が響き、同時に内にこもっていた香りがふんわりと部屋に充満していった。 ピンクというよりも紅色と言ったほうが適切だろうか、濃い目の色合いをした意外に発達した陰唇はいかにも男を悦ばせそうな様相を呈している。 「う~ん、とっても素敵な処女香がするわ」 仮面の女が言うとおり秘裂の奥に隠されていた穴は、周囲の肉と同じ色をした厚めの皮膜が封をしていた。
と、その前に解説しよう! 仮面の女の言う処女香とは、本来流れ出るはずの経血やおりものが、狭あいな処女膜に阻まれて膣内にこびりつき、生臭くなってしまう匂いのことである。 それが様々な要因である程度洗い流され、中和されることによって扇情的な「素敵な処女香」となるのだ! ことさら解説するまでもないことだった!!
つつつっと仮面の女の人差し指が陰唇の内側を這うと、反応して処女穴がきゅっと窄まる。 「やん。そんなにあわてて閉じなくてもいいのに。厚めの処女膜だからちゃんとほぐしてあげれば、破らずに指一本ぐらい入るようになるわよ」 「んーーーー」 ナツミは頭を振り乱し必死の抵抗を試みる。その時だった。 「そこまでだ!」 凛とした声に仮面の女が振り向くと、部屋の入り口にはいつの間にか股間の逸物を屹立させた全裸のユウキの姿があった。
「出たわね性戦士ユウキ! この女の処女も私が奪う予定になっていたのよ。今度は邪魔はさせないは」 仮面の女はやや(?)不自然な言い回しで口上しつつ、柄の部分が男性器を模した形をした乗馬用の鞭を構えてユウキに相対する。 「ふっ、ボクも以前のボクとは違うぞ!」 そう言うとユウキは口を覆うように拳を固めた腕をクロスさせた。 「ホーリーシャワー!!」 ユウキが新技の名を叫びつつクロスさせた腕を一気に開き股間を突き出すと、その突端から黄金の輝きに満ちた液体が放出された。黄金水は過たず仮面の女に浴びせかけられ胸から腹、足元までをも濡らしていく。 「きゃあー」 意外に可愛らしい仮面の女の悲鳴は、防音が行き届いたこのマンションでは隣室にさえ届くことはなかった。
またまた解説しよう! 多くの男性は、勃起した状態では尿管が圧迫されてまったく排尿できないか、もしくは排尿に痛みを伴う。この仕組みは、精液と尿とが混ざらないようにするためのものであるとも言われている。 だが、まれに勃起状態でも苦痛なく、むしろ心地よく放尿できるペニスの持ち主も居り、性戦士ユウキはその少数派の1人なのだ! (前回の飲尿シーンで書き忘れた設定を、今更ながら2年ぶりに解説してみるのであった。ちなみにまったくどうでもいいが、作者の愚息も後者のタイプなので、意識して解説しなければならないのをすっかり忘れてた、というのも正直ある)
ブルブルっと身を震わせたユウキは膝を尽いて苦悶する仮面の女に近づくと、髪を掴んで顔を上げさせ、「チンコの中に残ったションベンを吸い出せ!」と命じた。 仮面の女は恨みがましい目でユウキを見上げつつも、命令には抗うことができないのか、やや臭いのする黄金の雫を滴らせた逸物に舌を伸ばし、頬をすぼめてゆっくりと口腔へと飲み込んでいく。 これこそ覚醒したユウキの新技・ホーリーシャワーの力だった。勃起したペニスから射した小便を浴びせかけられた相手は、操り人形のようにユウキに命じられたままの行動をとらされてしまうのだ! ヒュプノアイから即挿入・即射精の快楽地獄コンボではただ一方的にユウキが女を犯すだけだったが、ホーリーシャワーなら嫌がる相手を自身の上にまたがらせて腰を使わせるのも思いのままである。 未だ実行はしていないが、その場面を想像するだけでゾクゾクするほどユウキの正義の心が疼くのだった。何しろ犯してしまえば元の性格・性癖がどんな女であっても従順な雌奴隷に仕立て上げてしまうナノマシンの力は、普段使いの性欲処理には便利すぎるほどだが、女を辱めいたぶりたおすにはやや不向きだ。 一人の女につきただ一度だけしかない強姦のチャンスを多様なシチュエーションで悦しむためには最高の能力だった。
「くぅっっ!」 思わず空想に耽る、というよりもあり得べき未来を思い描いている間にも、仮面の女は頬をすぼめてユウキの残尿を吸いだし、より奥からさらに尿を誘導するかのように舌で裏スジを舐めあげる。 大人と比しても充分以上に長大なものに成長しながらも、相変わらずの過敏なベビースキンが表面を覆うユウキのペニスは、あっという間に限界に達しそうなほどの快美感に包まれた。 しかし、いくら勃起しながらこころよい放尿が可能なペニスの持ち主とはいえ、放尿と射精とを同時にすることはできない。 むしろダラダラと残尿を垂れ流す現状において、逝きたいのに逝けない焦燥感のようなものがユウキの胸に去来した。長大に成長したペニスはそれだけに尿管も長く、勢いの無い残尿の垂れ流しが長々と続く。 「もういい、もういい!」 イライラしたようにユウキが言い放つと、最後だけチュッと強めのバキュームで残りの黄金水を吸い上げた仮面の女は素直にペニスから唇を放していった。 ただでさえ凶悪そうな巨根は唾液に濡れてテラテラと鈍く光り、傘を開ききった亀頭を熟れたフルーツトマトのようにパンパンに張り詰めさせている。ついさっきまで尿を垂れ流していた先端の割れ目からはうって変わって透明な先ぶれ汁があふれ、糸が切れることなく床まで滴った。 もはや一瞬の猶予もない。 「お前はそこで見てろ!」 仮面の女に言い置くと、ユウキはその灼熱した凶器の矛先をナツミの処女穴へと向けた。
充分に女慣れし、処女を犯すのが初めてでもないユウキは、しかし意外にも手間取ってしまった。というよりもナツミに見惚れてしまったと言ったほうがより正確だっただろうか。 母を亡くしてから疎遠になってしまっていたしばらくぶりに見る叔母の容貌は、記憶の中の母親によく似ていた。以前のナツミはまだ少女らしさを残していたが、成人し成長ホルモンによるむくみが取れた今はすっかり大人の女になっている。 失われた母に恋焦がれるマザコン少年に、まるで母の処女を犯そうとしているかのような倒錯した幻想が、抗することのできない魔的な魅力となって迫り興奮がいや増す。 だが、ただでさえ過敏で早漏なうえ、つい今しがたも寸止めでの飲尿奉仕を受けたばかりのペニスには、これ以上の過剰な興奮には耐えられなかった。
「ヤベッ」 あわてて亀頭直下をつまんで向きを整えようとしたが、もう間に合わなかった。 ドクドクと色の薄いほとんど透明な精液がほとばしる。一射は膣前庭を濡らし、跳ね上がった一射はクリトリスに浴びせられ、一射はまだ照準が合わずに尿道口へと注がれ、ようやく間に合った一射が処女穴から膣へと進入していく。 「あっ! くっそーせっかくの処女だったのに!」 ナノマシンがナツミの躰へと浸透していく。この部屋を訪れる前、自宅で思うさま雌奴隷たちを犯して精子を放出してしまい、ナノマシンの濃度が上がっていたことも誤算だった。 ナノマシンの働きで、もはやナツミには破瓜の痛みさえ快楽へと転化されてしまうだろう。処女の苦鳴を愉しみにしていたユウキには、致命的な失敗である。 ――次に処女を犯すときはゼッッタイ泣かせてやるっ!! 間違った方向に決意を固めつつ、正義の怒りのままにユウキはペニスを押し進めた。 いつの間にか勝手に仮面を脱ぎ去った女、ハードレズのマイがうらやましそうに見つめる中、サオリの時よりも強い抵抗感を味わいつつメリメリと押し広げ、そしてブチッっと突き破る。 「んんーっっっっ!」 肉厚な硬い処女膜を力強くかつ無慈悲に突き破ったことで、一瞬だけ支配欲を満足させかけたユウキは、しかしその直後にまたも失望を味わった。 タオルの猿ぐつわを外すことを忘れていたため、破瓜直後のナツミの第一声をすら聞き逃してしまったのだ。性戦士ユウキにとってはじめての、そして決定的な敗北だった。
「くそっ、くそっ、くそーっ」 奥が狭まった押し返してくるような硬い感触の膣穴を肉の塊が蹂躙する。荒々しい腰使いからはユウキの怒りの程がうかがえた。 嫌がる女をナノマシンの力を借りてむりやり快楽の虜へと堕としていく様を観賞することこそが至高の愉悦であるというのに、目のまえのこの女は、ナツミは最初から快楽の中にいる。しかも破瓜の痛みに泣き叫ぶことすらなくだ。 自らの失敗で招いたこととはいえ、ユウキにとっては許しがたい事態だった。 しかし同時にユウキの性欲が醒めることもまたない。ナツミの魅惑の容貌、処女を失ったばかりの狭い膣の感触、二人の交わりを羨望の眼差しで見つめるマイの存在、すべての要因がユウキにとって腰を振りたてずには居られないものばかりだったのだ。
「んんんっ」 ナツミが強制された快感に頬を染めおとがいを仰け反らせた、たったそれだけの表情の変化に性戦士ともあろう者が興奮し昂ぶりすぎて、ドクドクと膣内射精を堪えることができなくなっていた。 「逝けっ、逝けっ、逝っちゃえよ!」 レイプ魔らしい理不尽な怒りに駆られて激しく打ち付けられる少年の腰を、せり出した女の恥丘がやわらかく受け止める。 怒りと情欲と憧憬と、感情がごちゃごちゃと訳がわからなくなって、涙目になりながらも腰を止めることができないユウキは、またもあっさりと先に射精してしまった。 どうしようもない敗北感に少年が打ちのめされそうになる中で、ナツミの膣肉が蠢いた。入り口がぎゅっと絞まり逆に最奥部が緩む。押し返すような感触からの締め付けの逆転は、急激に吸い込まれるようなバキューム感の効用を増し、さらに全体がヒクヒクと脈動する。 ドクドクドクドクドクドク トクットクットクッ ヒック ヒック サオリ先生を相手にしか体験できなかった、この世のものとは思えないほどのあの連続射精の圧倒的な快感がユウキの全身を駆け巡った。
――そう、そうだったんだ! マイに次の標的がナツミだと知らされ、今の姿の写メを見せられた時のときめき。 更に処女であることを知って、インジョーに奪われる前に犯してしまおうと決めた時の焦り。 マイが勝手に行った必然性のない剃毛に見られるような粗い計画。 ナツミにときめいてしまったことで、恋心が偽りではないと言い訳するかのように、ことさらサオリを激しく犯して精子を枯らしてしまったこと。 演出のためにホーリーシャワーを使い残尿で処女穴を汚したくなかったばかりにマイに飲尿奉仕を命じ、望まぬ形での開通式を招いてしまったこと。 結局のところそれらは、ユウキに断りもなくインジョーがナツミをつけ狙ったことに全ての原因がある! そもそも今のナツミの姿を知らなければ、昔の子供っぽかった彼女は眼中になかったという事実は遠い遠いとこに放り捨て、心の中で責任転嫁を果たしたユウキはインジョーに対する怒りを新たにしつつ、なんとか敗北を受け入れた。
「あぁぁ、ユウくん・・・・・・私、ユウくんのものになっちゃったのね?」 マイが解いてやったのだろうか。いつの間にかタオルを外されたナツミの口から滑り出したレイプ魔に対する怨みひとつない言葉は、既に従順な雌奴隷へと堕ちつつある者のそれだった。 今ペニスを引き抜けば、二人の体液とかすかな血液とが入り混じった女陰にマイが喜んでむしゃぶりつくだろう。 その間にナツミには口唇奉仕を、いや、縛められたままの今の格好なら口唇を犯すかたちになるだろうか。キスすらしたことも無さそうな清純な唇をイラマチオで汚す。 「そうだよ。ナツミ姉はボクのものだよ!」 新たな展開に完全に精神的な再建を果たしたユウキは、敗北を糧に性戦士としての更なる成長を遂げたのだった。
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性戦士ユウキ:完結
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[ 2011/09/10(土) 08:23 ] |
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